レトロな昭和をコンセプトにした居酒屋
昭和の懐かしい風景を切り取った映画「ALWAYS 三丁目の夕日」が大ヒットしたのは、昭和のレトロな雰囲気に古き良き時代を感じる人が多いからでしょう。
昭和の時代には戦争があり、戦後の復興など大変なことが多い時代でしたが、高度経済成長期を迎え、誰もがこうありたいという目標を同じく持って頑張った時代でもありました。
全ての世帯が中流であることをよしとしたため、同じような大規模な団地が次々に建てられ、三種の神器と呼ばれた洗濯機にテレビ、冷蔵庫を買うために、一家の大黒柱は懸命に働きました。
そんな時代に子供の頃を過ごした世代にピッタリの居酒屋が、昭和レトロをコンセプトにした居酒屋「薄利多賣半兵ヱ 」です。
通称半兵ヱ(ハンベエ)で、店名にある常用漢字ではない漢字を使って薄利多売としているところに、昭和の時代はそうだったのかなという思い出がよみがえってきます。
個室は特におすすめ
ちゃぶ台を囲んで食事をする個室は、昭和レトロな要素がてんこ盛りで、昭和30~40年代生まれの人たちだけが集まって過ごすには、これ以上ないおすすめの個室となっています。
30年代と40年代では若干懐かしさのツボが異なりますが、それぞれに思い出があり、話が途切れることはないでしょう。
ワイワイと話をしながら、気が付けばどんどんお酒も進み、個室から出たくなくなってしまうかもしれません。
数人囲めばせまっ苦しくなるちゃぶ台でさえも、かつては5人以上で暮らしている家などザラでしたから、うれしい体験となります。
静岡で効果的な居酒屋経営を学ぶなら「岡本佳明の居酒屋学校」
メニューはおもしろおかしい
おすすめメニューの焼き鳥は、居酒屋の定番メニューですが、タコさんウィンナーは子供のころへとタイムスリップさせてくれること間違いなしで、大変人気のメニューになっています。
昭和40年代生まれは50代に、昭和30年代生まれは60代になる今、タコさんウィンナーに大喜びし、これでお酒を飲むというアンバランスさが、明るいノスタルジーを誘います。
料理はシンプルで安いものが多いことから、店名通り薄利多売なのでしょうが、カエルの唐揚げやメダカの佃煮といったゲテモノ系から、アヒルのカクテルといった謎系、ひみつのアッコちゃんのお酒といった懐かしいネーミングではあるものの、中身が一切わからないお楽しみ系まで、何が出てくるかわからないおもしろさから、またまた盛り上がること必至のコンセプト居酒屋です。